フェデリコ・フェデリチのらくがきちょう

いくら落書にはげんでみたところで、余白を埋めつくしたり出来っこない。──安部公房『箱男』

11月の気になった記事

ウェブ上で読んだり見たりしたものをどこに記録していったら良いだろうかと思って、カエサルのものはカエサルにということで動かしていなかったブログを利用していきます。

 

読んだ順番に並べていってます。

 

文学は、理解しえないものを受け入れる力を育む 安藤宏教授インタビュー
https://www.todaishimbun.org/anndouhiroshi_interview_20231106/
文学と生き方の関わりについて語っている記事。「年齢を重ねるにつれ、読書に対する姿勢は変わりましたか」という質問に対する答えが印象的だった。
「若い時は、まだ自分は何も知らないということへのコンプレックスや不安が文学への情熱を駆り立てていました。ですが年を重ね自分の人生経験が多少とも増えていくと、新しい人生を知るのも何だかうっとうしいという、ある種の諦めのような気持ちが芽生えてきて、文学への熱が冷めていく自分に気が付きました」
読書に限らずコンプレックスが原動力になって作品に触れるという人は少なくなくてそういう話もよく聞くと思いますが、その原動力のガス欠はあまり言語化されてこなかったような気がします。
多分何らかの仕方でもう読書が飽きてしまった人って黙って読むのを止めていくんだと思うんですけど、本を読むことを仕事にしている研究者の方はそうはいかない。モチベーションがなくなっても研究のためには必要だし、止めるにしたって新しい仕事を探さなきゃいけない。
記事によると、そのようなマンネリから脱却して新しい読書との向き合い方が形作られたらしいのですが、これは当然本を読むのが好きじゃなくなって途中でやめてしまった人だけでなく、本がずっと好きで今も好きで読書が苦だったことがありませんという人にもありえない経験で、稀な経験だなと思った。

 

知的ことば探しゲーム、ウーマンコミュニケーション
https://www.youtube.com/live/NxHU6lEQZlc?si=MOEHztsij27RAr27&t=4408
「落ちついて」って言われて「膣!?」って言うやつヤバい」
だそうです。


【200】マンスーン・ヤスミノの音声放送「別の部屋でテレビ番組を流すライフハック
https://omocoro.jp/radio/425642/
作業している部屋でテレビを付けていると内容が気になって集中できないから別々の部屋でやるというのが、マティーニが甘くなりすぎないようにベルモットの瓶を眺めながらジンを飲むというのを思い出させました。

 

沖縄では「豚の鳴き声以外は全部食べられる」と言われるが、沖縄における豚肉食に関する資料があるか。
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000085494
沖縄では「豚の鳴き声以外は全部食べられる」と言われるが、これって粋な言い方ですよね。鳴き声は部位ではないし普通食べられないので「豚は全部食べられる」でも同じ意味なのですが、「鳴き声以外は」という言葉を入れることで本当に全部なんだということが強調されているように思います。
沖縄の豚の食文化はともかく洒落た言い方をするんだなと思っていたら、どうもこの表現は沖縄のものではなくヨーロッパの諺らしい。完全に孫引きの状態になっているのであまり確定的なことは言えませんが、(勝手な)期待を裏切られた感のある出来事でした。

 

あういえお
http://hasama.hippy.jp/aiueo/
子ども向けの勉強ができるサイトかなと思ったらグロ画像が置いてあるものとして有名らしい。何も知らずに踏んでしまうと確かに怖いかもしれないけど、そこまで写実的な表現でもないので、僕はそこまで怖くなかったかな(閲覧は各自の判断で)。50音の一部がリンクになっていて(のちに充実させるつもりだったのかもしれない)、それをクリックすると「グロ画像」が出てくる。「し」と「と」なんかは昔のmtgのイラストにあってもおかしくない感じの画像。